順天堂大学 大学院医学研究科 老人性疾患病態・治療研究センター
  特任教授

  🔗researchmap

 


がん超早期・早期病変に対する細胞生物学的治療コンセプトの創出

 難治性がんの発生(早期・超早期)から進行に至るプロセス(がんの自然史)及びがんの共通形質を、細胞生物学のレベルで理解する事を目指した研究開発を進める。これを通じて、難治性がんの早期診断と治療の新たなコンセプトを創出し、新たな診断技術及び創薬開発に繋げる。

 具体的には、様々ながん細胞株、マウスモデルに加え、臨床検体、特に患者由来オルガノイドを活用した解析を、臨床家との密接な連携の下に進める。また、オミックス解析、イメージング解析、数理解析の専門家との緊密な連携の下に、データ取得及びデータマイニングの手法の進化、数理モデルの作成などを平行して進める。そして、極性制御機構、がん幹細胞の非対称分裂、代謝シフト、細胞間接着など様々な観点から、早期・超早期から進行がんに至る難治性がんの微小環境ネットワークの理解と難治性がんの早期診断と治療の新たなコンセプトの創出に繋げる。