浦野 泰照
東京大学大学院 薬学系研究科・医学系研究科
教授
イメージング解析プラットフォームの構築と運用・イメージングプローブ開発と応用展開
課題推進者はこれまでに、がん細胞で亢進している酵素活性を、独自に開発してきた蛍光プローブライブラリーを新鮮臨床検体に適用してライブイメージングすることによって発見し、臨床応用可能な実用性を持つ迅速蛍光イメージング技術を確立してきた。本MSプロジェクトでも、さらに新たな各種加水分解・酸化還元酵素活性検出蛍光プローブ群を合成・拡充し、新たながん可視化技術の開発を目指す。また、上記蛍光プローブ群に対して各種がん細胞が示す応答パターンは、その細胞の代謝活性面での特徴を示している。そこで本パターンと各種抗がん剤の有効性との相関をAI解析することで、特定の抗がん剤が高い効果を示す細胞に共通するプローブ応答パターンを明らかにし、これに基づく、最適な抗がん剤選択を可能とする新たな個別化医療技術の確立も狙う。